春…
あなたが遠い街へと 旅立つ季節
春が大好きな あなたも あたしも 初めて春がこないことを 祈った
一緒に歩いた 桜並木
あなたと歩いた 桜並木
次 歩く時は あなたは隣りにいない
春…
「行かないで…」 新幹線のホームで 泣きながらあなたにしがみつく 私
あなたが好きだと言ってくれた 笑顔で見送るはずだったのに なぜか涙が止まらなかった
そんな私を あなたは そっと抱き寄せてくれた
「また会いに来るから、さようならは言わないよ……愛してる」
そう言って あなたは旅立った…
春…
あの人に対する思いが また強くなった季節
桜の色と同じピンク色の
私の春恋