「仲間に入れるだと!?なんだよそれ!?説明しろよ!!」
そう敬が言うと今まで黙っていた右端の男が口を出した。
「全く!!さっきからこっちが下手に出りゃ偉そうな口叩きやがって!!大体15の餓鬼が大人に向かってタメ口なんて喧嘩売ってんのか!?」
「落ち着け喧(けん)。」
敬から見て左から二人目の男が喧と言う男をなだめた。
「そう言えば自己紹介がまだだったな。左から喧、真、蓮、快、で俺が厳、そして狂だ。それで本題に戻るが俺達はお前みたいな鬼人が集まったグループでな、ここからどうやって脱出するのか日々模索している。」
「でも・・・何でわざわざグループを作っているんですか?」
敬が今度は敬語で質問した。
「俺達は狙われやすいし目立つ。しかも俺達を付け狙う組織みたいなものも存在するからだ。だからお前を連れて来た。まぁ話は以上だ。質問はあるか?」
「あの女は・・・誰なん何者何ですか?」
「お前が気を失う直前に見た女か?まぁ取りあえず今は知る必要は無い。それよりお前にはちょっとした試験をやってもらう。」
「試験って何ですか?」
「101号から299号質までの人間とオニを皆殺しにしろ。制限時間は二日。倒した人間を喰っても構わない。そして全員ちゃんと殺せれば彼女に会わせてやる。」
「本当ですか!?」
「もちろんだ。」
「わかりました。皆殺しにします!!」
敬の目は輝いていた。例え外見が人間でも人間としての感情はこれっぽっちもなかった。