ストライプリリー

香月  2007-02-26投稿
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=ストライプリリー=






春が来ました。貴方に会えた季節です。
あの頃貴方はとても若くて私はとても幼かった。゙今もでしょ?゙なんて言って笑わないで下さいよ。これでも二十歳としての常識は必死でかき集めて来ました。
野生の百合が咲き零れるこの土手は来年コンクリートで固まるらしいのです。貴方を見つけたのも好きになったのもこの場所で。だから私は未だに幻想を纏った貴方を追って此所へ来ます。


馬鹿だと言われます。
貴方が言って微笑んでくれたような優しさの結晶をもってではなく、強く責めるように。
彼女は悪くありません。
かといって、貴方を待つ私を自ら貶めるような気もありませんが。



あの日を覚えていますか?もう忘れてしまいましたか?






待ってます。今も昔も私は貴方の後輩のままです。






もう貴方の顔も朧気で、ハッキリしませんがきっと逢えば分かります。






=もう一度記憶を辿ろう。貴方との日々と叶わぬ約束と後悔を。=

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