リトルブルー?0?

アやっぺ  2007-02-27投稿
閲覧数[367] 良い投票[0] 悪い投票[0]

[あっ・・・・!!ダーリンっ!!]

はるか上空を凄い速さで滑るレインは、開けた場所に見慣れた人影を確認した

少しずつ・・・高度を落としてゆく

そして、クーロン達の頭上10メートルぐらいにまで降りてきた

そこまで来ると、抑えていた感情と言葉が封をきったようにこみ上げてくる

[だぁりっ・・・・・・う゛っ?!!!]

暑いような冷たいようなカンジがあり、あとから鋭い刺激を感じた

[っ・・・・・・ス・・・ン・・!!お前ぇっ]

レインはクーロンに飛びつくことなく草村に堕ちた
突っ伏したレインのそばに、不気味に微笑むスンがいた

[あの地上人に近づいちゃダメだよレインさん・・・・・]

先ほどの言葉をまた発する
攻撃することはできない、なぜか体に力が入らないのだ

レインはスンを睨みつけた

[な・・・・んで・・・・だぁりん・・・・・を]

ろれつも回らなくなってきたが、涙を浮かべてスンに訴える

[決まってるじゃないか、レインさんを守るためだよ。あの地上人はレインさんにとっては虫ケラなんだよ・・・・僕にとってもね]


ヤバい・・・
レインはこの場にたちこめるプレッシャーを察知した
スンは、クーロンを殺そうとしている

今まさに
自分の目の前で

[・・・・・・ゃめて・・・]

懇願した、しかしスンは微笑むだけだ

その笑みに恐怖をおぼえる

[大丈夫、奴が居なくなればレインさんの気持ちも変わるさ.....]

そう言い聞かせるスンの右手には...
ナイフ

スンは何もいわずに立ち上がると
音も立てずにクーロンの下に....

不幸なことに
クーロンの周りに人はいなかった
みな、集落に行ってしまったのだ

1人佇むクーロンは、抜けるような空を眺めて
悲しそうな表情を浮かべている

スンには気付いていないのか...?

[死ね...張九龍...]

ナイフが
ギラリと笑った



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 アやっぺ 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ