Happy Life

☆ララ☆  2007-02-28投稿
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「とうとう来たよ。憧れの東京へ」
彼は『柊 悠史』上京してきた15歳の男の子。
「えーと、確かこの辺りのはずなんだよね・・・・・あ、あったあった。
『水無月荘』 はー、凄い造り」
悠史は驚いた。高いビル街の真ん中にとても古風ある造りで『水無月荘』は堂々と建っていた。
悠史はドキドキ緊張しながら玄関を開け中に入っていった。
「すみませーん。今日からここで住むことになりました柊ですけど」
悠史の声は水無月荘全体に響いていた。しかし、返答はなかった。
「すみませーん。誰か居ませんかー?」
悠史の声が響くだけ。
「誰も居ないのかな〜
しょうがない。誰か来るまで待ってよう」
悠史は中の一室で待つことにした。


−−・・・下さい。
−−・きて下さい。
−−起きて下さい。
「んー?あっ!」
悠史は跳び起きた。どうやらいつの間にか寝てしまったらしい。
悠史の回りには悠史と同じ年頃の女の子が何人かいた。
「あのーあなたは?」
真ん中のポニーテールの女の子が悠史に尋ねた。
「あっ ごめんなさい。
僕は今日からここに住むことになりました柊 悠史です。ここに来たら誰もいなくて勝手に部屋で待たせて貰って、そしたら寝ちゃってて・・
とにかくごめんなさい」
悠史は慌てて頭を下げた。
「あなたが柊さん?そうですか。ごめんなさい。
ちょうど留守にしてて、
申し遅れました。私、
『水無月荘』大家の和泉奏です。ようこそ柊さん。お待ちしておりました。これからはよろしくお願いしますね」
奏は優しく微笑んだ。
「こちらこそよろしくお願いします」
この瞬間、悠史はとても幸せな日々が送れそうな予感がした。
その予感は直ぐに間違いだと気づかされるとも知らずに・・・

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