暖かい腕 ?

ナミ  2007-03-01投稿
閲覧数[358] 良い投票[0] 悪い投票[0]

ふと糸が切れたように、激しく泣いたかと思えば、
手首に傷をつけて、毎日小さなストレス解消をしていた。

死にたかった幼い頃。



…物心ついた時に父の存在はなくて、母の離婚の事実も意味さえわからないまま、只毎日暮らしていた。

幼心に、もう父はいないと理解はしていた。

ある時母は、私に言った。

「ナミちゃんのお父さんは死んだの。でもお母さんがいるから寂しくないね?」


寂しかったけど、私は母の気持ちを察して、寂しくないと応えた。

父は私が幼い頃に死んだ。
後から聞いた話だと、肺癌を患ったそうだ。

そして母は離婚後、実家に戻り、細々と幼い私を連れて働き、懸命に育ててくれた。

人は、独りじゃ生きていけないけど、子は片親でも生きて行ける。

そんな母が私が4歳になった頃、再婚した。

私の人生最大の危機になりうるとは、もっと後から気付く事になる。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ナミ 」さんの小説

もっと見る

エッセイの新着小説

もっと見る

[PR]
良い成分のみ使用
死海100%の入浴剤


▲ページトップ