消えない過去21

ニャオ  2007-03-01投稿
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やっと店が新しくオープンすることになった。
俺は次に何がこようとも、驚きはしなかった。
次に始めるものはノーパン喫茶だ。
オーナーに呼ばれて店に行くと、すでに改装が終わりつつあった。
床から壁から鏡だらけで、奥には個室がいくつか作られていた。
男性従業員は募集する必要もなく、女性だけ募集されていた。
俺もこの頃には、面接も任されるまでになっていた。
面接をして、俺好みの女だけを選んだのは言うまでもない。
店の中ではトップレスにミニスカート、ノーパンでストッキング一枚だ。
もう裸を見ても、ときめきや興奮、何もない。
それくらい女の体は見飽きていた。
面接に来た子の中にはあきらかに家出してきたとしか思えない女もいた。
偽名なのか本名なのかわからなかったがめぐみという女だ。
俺好み。
当然採用だ。
年はいくつか、はっきりしない。
あまり未成年は好ましくないが証明書ももってないらしく履歴書には18歳と書いてあるので、そういうことにしておいた。
胸の形もよく、スタイルは抜群で小顔でハーフのような整った顔立ちだ。
ただ、住む所もないから店に住み込みで働かせて欲しいと言う。
そういうわけにもいかないので、俺の家に寝泊りさせて働かせることにした。
もちろんオーナーには内緒だったから、女に口止めをした。
女も職を失いたくなかったから誰にも話すことはないだろう。
女は寂しがり屋なのか、俺が帰ってくるまで寝ないで起きて待っている。
俺が横になって寝るとくっついてきて、スヤスヤと眠りだす。
まるでペットのようにかわいいやつだ。
一人じゃ不安で眠れないと言う。
じゃあ、今までどうやって寝ていたのだ?と聞きたいくらいだ。
そして俺にとって忍耐の強さの試される毎日が始まる。
続く

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