一時間目の休み時間。クラスは脱走した強盗犯の話題で持切りだった。
「しかし脱走する何てドラマや映画じゃありがちな話だけど本当におこるなんてねぇ。」
直人がもっとな事を言う。
「しかしどうやって脱走したんだろう?一度あの刑務所見た事あるけど3メートル位のコンクリートの壁で囲まれてあったぜ。しかもその上に有刺鉄線もあるし。」そう言うのは直人の親友である高村鉄雄だ。クラスの皆からは[テツ]と呼ばれている。
「穴でも掘ったのかなぁ!?」
すかさず艶子がボケる。
「そんな訳ねえだろ映画じゃあるまいし。」
そしてすかさず直人がツッコミを入れた。
「確かに。でも万が一穴を掘って脱走するなら間違いなく集団脱走って事になるだろうな。」
テツがもっともな事を言う。
「そうだ知ってるか?死刑囚のウワサ?」
直人が突然話を変えた。
「何だそれ?」
テツと艶子がハモった。
「今から70年位前の話なんだけど。あの刑務所に死刑判決を受けた16か18歳か忘れたけどその位の女の子がいたらしいんだよ。」
「16か18!?普通少年法が適応されて普通は死刑なんて有り得ないだろ!!」
テツがもっともらしいツッコミをする。
「まぁ取りあえず最後まで聞け。確かに普通じゃ有り得ないがどうやら日本政府がなんらかの理由でその女の子を抹殺したかったらしい。そしてここからが本題だ。死刑を執行した後、死刑を執行した関係者が8日以内に皆怪死したらしい。そしてその死刑囚は何故か紫色の目をしていたんだとさ。」