君に捧ぐ 〜6〜
k-j 2007-03-03投稿

[642]

[0]

[0]
テレビに駄菓子屋が映った。ただそれだけだった。
「駄菓子屋行きたい!」
君は小さな子どものようによくそう言った。
「いいよ。しっかし本当に駄菓子屋大好きっ子だよな」
僕が苦笑しながら言うと、
「美味しいしたくさん買えるから好きなんだもん」
君はまた子どものように無邪気に笑った。
僕はそういう君が大好きだった。君のその笑顔に何度癒されたことだろう。
歩くとき必ず手を握ってくる君。ふたりとも自転車なのに、わざわざ僕に自転車を置かせ二人乗りをせがむ君。ファミレスなどでトイレに行くと、戻ってくるときに後ろから僕をおどかそうとするけど、ほとんど途中で僕にバレてしまう君。
いろんなものが君へと繋がっていく。僕の持ち物も、街も、道も、君の幻が見え隠れする。
ふたりでよく行っていた公園に立ち寄り、ベンチに座って煙草に火を付ける。しばらくすると、不思議な気持ちになる。こうしていれば、あの頃のように君が後ろから飛び付いてくるのではないか? 何もなかったように屈託のない笑顔を見せてくれるのではないか?
振り向けば、君がいた。君は、煙草の煙のようにすぐに消えていった。
自分を笑い、再び煙草を吸う。煙はいつもより苦かった。
投票
感想投稿
感想
- 6451: 感想ありがとうございます。
これは僕の体験をもとに書いています。この小説を書くことによって、自分の気持ちを整理しようと思ったからです。同時に彼女との思い出を形として残したいと思いました。
文才などないのでよくわかんない文章だと思いますが、共感して頂いて本当に嬉しい限りです。
これからも自分が納得するまで書いていこうと思うので、気が向いたら読んでみてくださいm(_ _)m
- 6450: これって実話ですか??実話ですよね…??一話から読ませていただいてますが、まぢ涙が止まりません。作者サンの気持ちが痛いほど伝わってきました。(・_・、)あたしは一月に同棲している彼氏と別れたばかりですが、毎日一緒にいているのが当たり前になっていました。あたし達も考え方が全然違い、そのことで衝突することがひんぱんにありました。色々あり、彼氏は、「これ以上お前に迷惑かけられない。俺と一緒にいたらお前は幸せになれない。愛してる。だから別れよう。お前の幸せを願ってる。幸せになって。」とあたしに別れを告げてきました。それから毎日泣きまくって彼氏の言っている意味を理解するのに、二ヵ月かかりました。本当の愛とは相手の幸せを願うことなんだなって…例え相手が自分じゃなくても…あたしは今まだ彼氏んちに住まわせてもらってますが(金銭面でまだ出るのが難しいため)今は全然彼氏は家に帰ってきません。彼氏なりのケジメなんだと思います。けどあたしは心から彼氏を愛してます。だから、未練たらしいかもしれませんが来月この家から引越しても彼を待ち続けます。すきな人や彼女が出来たらすっぱりメールやめて諦めます。それが彼が選んだ道なら…長々と文章ゴメンナサイm(__)m作者サンお互い頑張りましょう!!
- 6449: これって実話ですか??実話ですよね…??一話から読ませていただいてますが、まぢ涙が止まりません。作者サンの気持ちが痛いほど伝わってきました。(・_・、)あたしは一月に同棲している彼氏と別れたばかりですが、毎日一緒にいているのが当たり前になっていました。あたし達も考え方が全然違い、そのことで衝突することがひんぱんにありました。色々あり、彼氏は、「これ以上お前に迷惑かけられない。俺と一緒にいたらお前は幸せになれない。愛してる。だから別れよう。お前の幸せを願ってる。幸せになって。」とあたしに別れを告げてきました。それから毎日泣きまくって彼氏の言っている意味を理解するのに、二ヵ月かかりました。本当の愛とは相手の幸せを願うことなんだなって…例え相手が自分じゃなくても…あたしは今まだ彼氏んちに住まわせてもらってますが(金銭面でまだ出るのが難しいため)今は全然彼氏は家に帰ってきません。彼氏なりのケジメなんだと思います。けどあたしは心から彼氏を愛してます。だから、未練たらしいかもしれませんが来月この家から引越しても彼を待ち続けます。すきな人や彼女が出来たらすっぱりメールやめて諦めます。それが彼が選んだ道なら…長々と文章ゴメンナサイm(__)m作者サンお互い頑張りましょう!!
「 k-j 」さんの小説
恋愛の新着小説