ーーー何回目だぁ?
これでよぉ
うっせぇっ!!
お前が勝手に入ってきたんだろ
ーーーまぁな、もう時間がねぇし
なんのことだよ?
ーーー今で2人だ
あと5人目覚めさせる
あぁ?
ーーーバカだなやっぱり
・・・
ーーーお前は一回俺に勝ってる、だから今の主権はお前なんだがな
俺を呼んだのはなんでだよ
理由は?
ーーーお前はまだ真実を知らない、でも教えるわけねぇけどな
ヒントを教えるためだ
はぁ?
ーーーヒントは...ダンガ。青純。佐竹
佐竹って...
あの佐竹かっ?
ーーー本人に聞け、多分いねぇと思うがな
でもダンガと青純は知らねーよ
ーーーやっぱバカだお前、、、考える脳みそあんのか?
脳みそは考えるためにあるんだぞ
ーーー・・・。まぁいい
聞きに行くなら早く行け、もうすぐデカイことが起こる
はぁっ?!
ーーー直に分かる....
『父ちゃ〜ん!みてみて〜』
すべり台に登る俺
『見てるみてる』
バカみたいにハシャぐ俺を軽いテンションで見上げてくる大人...
俺の親父だ
『ライダーまんの変身の真似すんだ!いくぞぉっ』
ちっさくて無知なライダーまんは高さ3メートルのすべり台から空に飛び出した
『おまっ..!あぶねぇっ!!!』
優しい感覚
『みた?俺すごいでしょ〜だってみんなできないんだーーーー』
バシッ
一瞬世界が白くなってから、もういっかい元の景色に戻った
さっき登ったすべり台が、水彩画に水をこぼしたみたいにぼやける
『あぶないだろ!!俺がいなかったら死んでたぞ!!』
いつかみた顔
懐かしい
確か怒られたのはこれが最初だった
俺は痛くて泣いた
親父の心配もよそに
プツッ....
記憶はそこまで
気づけば俺は
泣いていた