今まさにこの瞬間…
必然だろ
いつもの事
しょうがない
ってゆうかあきらめ
彩。二十歳。
誰と付き合っても長続きしない。
いつもの事。
開き直ってそそくさと歩き出す。
彼氏とファミレス。
予想外の別れ話。
俺もう無理
ついてけねーよ
大抵の人は2週間でさよなら。
まぁ長くて一か月。
つーかお前らみんな…
付き合う=セフレ契約
男からの誘いは断らない。
でも自分からは誘わない。
彩の男選びの基準は、どれだけ自分に尽くしてくれるか。
それだけ。
会いたいよ。って行ったらすぐに来てくれなきゃだめ。
さっき別れた男はそんな彩の束縛に耐えきれなくなったんだろう。
これだから、女友達は数えるくらいしかいない。
彩自身、休み時間にわざわざみんなでトイレに行くような女じゃなかった。
もっと簡単に言えば、変り者。
人が右に行くなら自分は左。
流行は好きじゃないし。
もっと悪く言えばひねくれ。
自分でもわかっているけど認めない。
携帯をいじりながら交差点へ向かう。
信号は点滅し始めたがお構いなし。
その時、
キキーッー!! ドンッッ!!!