ねぇ覚えてる?喧嘩した帰り道一緒に歩いたあの道を…もぅ二度とその温かい大きな手を離さないってあの日心に誓ったのに…
人はどうして本当に大切な物を傷付けてしまうのかな?どうして大事にできないの…ねぇ覚えてる?強がりな私が初めて泣いた夜の事…不器用なあなたは朝まで抱きしめて髪をなでてくれた…私は幸せでした…今思えばどんな辛い日もたいした事なかった…あなたが居ない日々に比べたら…
むせるような香水のかおり…私の名前を呼ぶ少しかすれた声…強い眼差し…掴もうと思えば何だって手に入るはずの大きな手…どれかひとつでいいから置いて行って…そんな想いも届く事なく私達は終わった…妥協する事が許し合う事が支え合う事がどうして私達には出来なかったんだろう…
今はただ精一杯のサヨナラあなたはうつむいて…私は少し笑った。私には笑顔が1番似合う…憎んでも忘れないで…こんなにもあなたの事愛した女がいた事…忘れないからあなたと過ごしてこんなにも幸せに思えた事…