心の壁

 2007-03-10投稿
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昨日の待ち人は 笑顔で出掛けていった
「終わったら連絡するね」と 笑顔で出掛けていった
私が近くで 迎えまでの時間を潰しているのを
知っていながら
その人は 夜中になって急に連絡が取れなくなった

・・・夜の7時に送ってから

・・・朝の4時まで私は待った

その人は朝まで何軒かはしごをして飲んでいたのだが、
結局、居場所も分から無いのに
あきらめもせず 待っていた
待たせることが 平気なのか・・・
それとも
私のことは
待たせても大丈夫と 思っているのだろうか・・・・
きっと 待たせているという概念すら
その人の頭には無かったのだろう


待っていることが 辛いんじゃない

待っているときの 不安になってしまう自分の気持ちが
辛いんだと その時 思った

待っている間
どんどん 不安が 体中に広がって
真っ白だった 心に
一点の 黒いシミとなって 現れる
その黒い点が じわりじわりと 心を侵食してくる
もう少しで 心が 暗闇に支配されて
崩壊の足音が 忍び寄ってくる その前に
私は 「あきらめ」という名の 壁を積み上げる
そうして自分の ボロボロの心をそっと抱きしめる

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