夜中に目が覚めた・・・
早い時間に いつの間にか眠ってしまったらしい
つけっぱなしだったTVを消して
ペットボトルの水を喉に流し込み タバコに火をつける
携帯電話で時間を確認すると
待ち受けの画面は AM3:28を表示していた
こんな時間に目が覚めてしまったことにちょっとがっかりしながら 煙を燻らせる
家までもが眠りついた静寂の中
する事も無いので また眠る事を決意してタバコの火を消した
布団に潜り込み 落ち着く位置を探しながら
寝返りを打っていると
ふと 周りが明るい事に 気がついた
電気もTVもついていないのにと
目だけを動かして窓の外を見ると
月が夜の冷たい光を 煌煌と落としていた
なんて明るい月夜なんだろう・・・
月の光に照らされている
外の物悲しい景色と月を眺めていると
毎度 哀しい気持ちが込上げてくる
不安ゆえの哀しみ
自分がこの先どうなるのかとか
命はどこまで続くのだろうかとか
漠然とした不安が 哀しみを誘う
漠然としているだけに 答えが見出せず
余計に不安を煽る
何時経ったのだろう?
堂々巡りの不安と哀しみを打ち消すように無理に瞼を閉じる
2度目の睡魔に誘われながら
大丈夫と心の中で呟いた