そして、最後の補修が終わった。
「で?話って?」
先生はいつもの様に少し笑って問いかけてくれた。
私は…勇気を出して言う事にした。
「先生…今まで……本当にありがとうございました。」
先生は『どういたしまして』と言う様に頷いた。
「あたし…元々…歴史好きだったけど…先生に教わってからもっと好きになれました。大学行っても…あたし、歴史の勉強はします。」
先生が何か言おうとしたのを遮って私が口を開いた。
「そ、それから……あ…あたし……。2年生の時に先生と会って、最初は『大きい人だなぁ。』って思って、最初はクールな人って思ってました。最初に先生に問題を当てられた時、緊張のせいか解んないですけど、なんかドキドキしてました。たけど、本当はそんなクールさの中にも優しさがあって…。先生は人をからかうのが好きで、時々本当にいじわるだけど…あたし…先生に笑ってもらえると何か嬉しくて…。だから……だから……大好きです…先生の事。 」