その日は考えすぎて寝れなかった。竜から何回かメールと電話があったけど寝ていることにして出なかった。きっと先に帰った事を心配してくれたんだろう。
考えついた答えは−本当の答えなんかないかもしれないけど−真吾を完璧に忘れることだった。竜と別れて本当に全てをまっさらにすることも考えた。でもそんなことしても、その時だけ痛みから逃げても、何も変わらない事は1番よく分かっていた。そして、あんなに優しい竜を傷付けたくなかった。私は今まで通りやっていくことを決めた。例え【JAM】でまた真吾を見ても、平気でいようと思った。強くなりたかった。幸せになりたかった。必死だったんだ。
竜『あみ!大丈夫か?!電話も出ないしマジ心配したよ!入院でもしたかと思ったよ』
放課後、竜と待ち合わせをした。
私『大げさだよ〜でもありがと!!いっぱい寝たからもう大丈夫!!』ゴメンね…嘘ついて…。
その日、竜の家に行った。竜は緊張しているみたいだった。私も緊張したけど、ちゃんと竜の彼女になりたかった。
竜に抱かれながら、私は無意識に、初めてJAMに行った日に知り合ったギャル達の中に真吾の元カノがいたのかもしれないな…なんて事を考えていた。