「靖章、起きて、6時よ。」
ある朝、私は私のダンナ様を起こした。
「…ん…あぁ…。おはよう。」
「おはよう、靖章。今日はサッカー部の試合でしょ?」
寝ぼけてる彼に優しく言う。
「お前は今日学校だろ?」
「うん、でも今日はすぐ終わるから、早く応援に行くね。」
私はもう学校に行く準備は済ませた。後はダンナ様と朝食を一緒に食べるだけ。
なのに、そのダンナ様はまだ寝てる。
「伊藤先生、早く!!」
クスリと『先生』は笑った。
「……はい。」
来年の春、私達の子供が生まれます。