夕暮れ

希咲  2007-03-11投稿
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星が光る夜空 神社の屋根
涼しい風が夏のかおりとともに頬に優しく触れる。

そして今あたしの目の前にはあなたの顔が見える。


「好きだよ。」

涙がこぼれた。あたしは今高校へ入学してからずーっと好きだった和喜啓太に告白されたのだ。うれしい気持ちがいっきに込み上げてきた。恋って叶うんだ と思った。

「あたしも和喜のことが好きです。」

バタン

「えっ、和喜。」

「少しの間でいいから、このままでいて。」

例え今誰かがなにかを言ったところで、二人の時は止められない。永遠なんてないはずだから。でも、それならば今というときを誰よりも大切にはできるはず。
あたしの大切なものは和喜との時間なんだ。

相沢希咲16歳の思い。

「痛くない?」

「うん。」

「浴衣脱がせやすい。」

「・・・・。」

「無理してない?」

「大丈夫だよ。あたしが今1番大事にしたいのは和喜との時間なの。一分でもいいから一緒にいたいの。」
「なら、二人でもっと思い出残そう。まだ大丈夫?」
ガシッ

「ん!」



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