召喚天使?

沢森奈々  2007-03-11投稿
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「じゃあ、俺は職員室寄ってくから。」
そう言い残して、世良は立ち去った。
(疲れた…。)
まだ朝だというのにものすごい体力と気力を消耗していた。
(今日からこれがずっと続くのか…。)
安易に返事なんてするものじゃないと切実に思った。

〜教室〜

「二階堂、おはよ。」
友人のグループが挨拶してきた。
「…はよ。」
「朝からお疲れだな。二階堂。なんかあったのか?」
親しい友人の1人である笠井 優介が言った。
「もしかして、朝一緒に来てた美形クンに関係ある?」
僕が答える前に、もう1人の友人の瀬川 春樹が言った。
「見てたのか。」
「たまたまね。二階堂の知り合い?」
ここで知らない人だと答えられたらどんなに楽だろう…。
思わず遠い目をしてしまう。
「二階堂?聞いてる?」
春樹の声で我にかえった。
「え?ごめん。何?」
そう聞くと2人が呆れたように溜め息をついた。
「だから〜、朝の美形クンは二階堂の知り合いなの?」
「…まあね。うちに居候してる奴。」
すると、春樹が目を輝かせた。
そんな純粋な目を向けてこないで欲しい。
「いいな〜、あんな美形と一緒に暮らせるなんて。目の保養じゃん!」
(変れるものなら変ってやりたい。)
そんな事を考えていると、教室の扉が開いた。
「HR始めるぞ〜。席つけよ〜。」
担任の山瀬がいつものようにやる気なさげに入って来た。

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