孤独な夜(第4話)

ライラ  2007-03-12投稿
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紗耶香が来て2時間が過ぎた。俺にとっては30分に感じた。紗耶香と俺はコンビニの弁当を食べ終り俺はシャワーを浴び、紗耶香はソファーに座りテレビを見ていた。シャワーを浴び終えた俺は、ソファーに座る紗耶香を見つめていた。紗耶香は気付いてなかったみたいだ。そのまま数分くらい経っただろうか。紗耶香の見ているバラエティー番組がCMに変わったと同時に、紗耶香はソファーに足を伸ばした。
俺:「ずいぶん寛いでますね。」
俺の声に反応した紗耶香が振り返った。
紗耶香:「あっ。いたの?」
俺:「いたのじゃねぇよ。男の部屋でそんなに開放的になってたんじゃ痛い目みるよ?」
紗耶香:「ゴメン。」
一瞬沈黙の空気が流れていた。
俺:「冗談だよ!本気にすんなよ。あっ今日はもう遅いから泊まってもいいよ。」
紗耶香:「え?」俺:「別に変な事しないよ。つか、家出して帰る場所ないんでしょ?」少し気になってた事を聞いてみた。
紗耶香:「何で知ってんの?私言った?」紗耶香はとても不思議そうにしていた。
俺:「なんとなくそう思った。シャワー使ってもいいよ!あと、寝るならロフト使ってね。俺はソファーに寝る。」
紗耶香:「じゃあ、お言葉に甘えて。シャワーとロフト貸してもらう。」紗耶香:「ねぇータオルは?」
俺:「あっ!ゴメン。今持って行く。」と、あわてて浴室の隙間から顔を出す紗耶香の所へタオルを持って行った。
紗耶香:「ありがとう。ついでに着替貸してくんない?」
俺:「良いけど。下着も?」
紗耶香:「良ければ下着も。」
俺:「ボクサーしかないよ?」
紗耶香:「何でもいいよ。」
俺はロフトに上がりクローゼットの中のボクサーパンツとローリングストーンのTシャツ、スウェットパンツを持ってロフトを降りて紗耶香の所へ持って行く。
紗耶香:「ホントありがと。助かる。」
俺:「気にしないで。」
紗耶香は笑って浴室のドアを閉めた。俺はソファーに座りテレビを付けた。ちょうど、何かの映画がやっていた。テレビなんて久々に見た気がした。いつもは一人だったし、あまり帰らなかったから。



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