そして私は高3になった。あれから静かに平和に過ごしている。【JAM】には行かなくなった。マリエ達は順調にいっているみたいだ。
真吾とは同じクラスになった。たいして驚かなかった。久しぶりに近くで見る顔。少し痩せたかな。それに…何だかあのハイテンションさがなくなっている。受験勉強頑張ってるのかな。そんな風に思って目をそらした。
その何日か後に、真吾の親が離婚したことを知った。相変わらず噂は早い。私はさすがにびっくりした。真吾に話しかけたくなった。昔『真吾は家でイイコ』と誰かが中傷していたけど、真吾は強かったよね。今あらためて思う。いろんな事を一人で抱えてたんだ。思わず話しかけたくなった。でも……勇気がたりない。真吾は普通だった。騒ぎも落ち込みもしていなかった。とゆうより、その顔に表情が見られなかった。まるで端正に作られた人形の様だった。思わず、
「真吾!」
『あみ…ひ…さしぶり。』
「元気ないじゃん!また一人で解決しようとしてるんでしょ!私…今でも真吾の友達でいていいかな?!真吾がいいなら、また私にできること、友達としてできることするから!!」久しぶりに話すのにいきなりこんな事をまくしあげた私は進歩がないや。でも、真吾は笑ってくれたから、
『俺アドレス変わってないから!』そう言ってくれたから泣くほど嬉しかった。