また真吾と友達をやり直し始め、そして私達は恋人になった。真吾は昔よりも素直になり、そして脆くなっていた。彼の全てを受け入れたかった。私達は二人共同じ弱さを持っているのかもしれない。真吾が私を愛してくれているのかは気にしなかった。必要としてくれる限り、私は彼の傍にいたかった。ううん、私にももちろん必要だった。
そして私達は卒業した。私は迷いに迷い、真吾とも何回も話しあった末に、昔からの夢だった留学をすることにした。真吾は地元の大学に進学。お互い、先の約束はしなかった。私は「3年後には戻ってくる」とだけ言った。真吾はこの1年ですっかり元の明るさ、ううん本当の彼の明るさを取り戻していた。相変わらずモテたし、これから3年間どうなるんだか。でも私は平気みたい。だって、戻ってきたらまた友達を始めればいい。そしてお互いを必要とした時は恋人になればいいんだから。真吾は私にたくさんありがとうと言った。私はまた笑ってしまった。でも竜が私にしてくれたみたいに私も真吾に何かできたなら、とっても幸せだよ!!真吾が私にとってかけがえのない存在であることは、一生変わらないから。
真吾を中心に回り、そして竜という素敵な人に出会えた私の高校時代は幕を閉じた。