[あっ!てかｸｰﾛﾝ声でてんじゃん!]
弱々しく質問したｸｰﾛﾝにｻﾞｯｸが嬉しそうな表情で近寄る
しかしﾚｲﾝやｻｸﾗ、青なんかは意味不明らしく頭を傾げた
[え...?あ、ほんとだね、声でてる]
ゆっくりと上がってくる嬉しさをｸｰﾛﾝは隠す事なき満面の笑みで表す
[裏との戦いに勝ったんだから当たり前だろ]
佐竹は話きかない５人に向かって呟く
しかし誰も聞く耳を持たない
[ダーリン、なんで声がなくなったの？]
少し暗い表情でﾚｲﾝが聞いてきた
しかしｸｰﾛﾝは何も言わずにすこし俯く
[その話は.....あとーっ!!!!]
散々無視されつづけた佐竹は青ばりのデカイ声を張り上げた
ﾚｲﾝとｸｰﾛﾝは目を合わせずにその場にしゃがみこむ
[青とｻｸﾗが地球に帰りたいのか？]
荒くなった息を整えながら２人に問う
[俺はまだ帰りたくねぇな〜、だってなんか楽しいし]
ｻｸﾗの不安もよそに青は図々しくも自分のいけんを述べる
[でもさ。お母さん心配してるはずよ...もう帰らなきゃ]
言いかけた途端に降り注ぐ言葉があった
[ダメだ、お前らがいなきゃ誰が世界を救う？]
[そんなの他の人にやらせればいいじゃない]
ｻｸﾗは感じていた
自分の中にある何かが
もう押さえきれない
ところまで来ていることを
[157] 
[0] 
[0]
