華が咲きつづけるまで2

金木かりん  2007-03-13投稿
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私には人生の汚点が2つある。いや…2つどころではないが、厳密に言うのであれば私の人生全てが、汚点だらけだろう。
結婚に対しての焦り。それでいつも失敗を繰り返してきた。学習能力がないからか、いつも同じ事を繰り返す。そんな私はアホなのだろう…。
回りの友達が、30歳前に結婚、出産とダッシュをかける頃、私はある事情からその時期を逃した。
占い大好きの私は、行きつけの飲み屋ならず、行きつけの占い屋があった。そこで32歳で結婚すると言われていた。
だが32歳の誕生日を迎えても一向にいい男に出会う気配もない。この歳になると、一緒に遊びに行く女友達もいなくなり、出会いの場が限られてくる。そんな出会いの場として、出会い系などを利用していた。
そこで、青山学院を出て、外資系に勤めているという男に出会った。
初めて会った時、おっさんじゃん!と思った。更に少し体についている肉が気になった。でも、彼の背景を頭に入れ、目をつぶる事にした。
何かがおかしい。とすぐに思うようになった。最初から本能的に感じていたのかも知れない。その男の名刺をもらっても、信用できずに職場まで確かめに行く程だから。
その男は、私の家には来るが、私の家から近い自分の家に、私を招待するどころか教えてもくれない。
しかも出会って間もない私に、お金の無心までしてきた。さすがにひく。私より年上でいい仕事してるなら貯金位あるだろう。
2週間程でその男とは別れた。最後にその男になぜかキレられた。
「俺の背景だけで選んだのか!」
って、最初に背景を全面的に押し出してきたのは、あなたでは?

あと半年で32歳が終わる頃、職場の男に声を掛けられた。
同じ職場だから、それなりの覚悟や意気込みはあるのだろう。
安定もしているし、正直焦っていた。その男ははっきり言ってキモい。女の子の中では論外の男だった。
それなりには優しいが、やっぱ見た目は、と言うより好みは大切だ。次第に私の中でその男はトドに見えてきた。
それから、その男のする事全てが嫌悪感に包まれてきた。無理だ。
結婚に焦った結果がこれだった。これなら一人がよっぽどいい。



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