[だいたいあたし達に世界を救うみたいな力ないわけよ、アニメとか漫画じゃあるまいし。それがいきなり何なわけ？見ず知らずの大人に拉致られて変なとこ連れてこられてさ。んで最終的には【世界を救え】でしょ。関係ないしこの世界なんてさ]
心の中に貯めていたものをすっかり吐き出した感じ、とはこんな感じをゆうんだろう
ｻｸﾗは苛立ちながらもそう思っていた
佐竹とｻｸﾗ以外の仲間はみな唖然としている
青なんかは特に
[じゃあ何か？このｱﾙﾏﾆｽｸは消えちまえってことか]
[だからそんなじゃなくてさっ!他にｻﾞｯｸとかいるから任せてあたし達は地球に帰ｰｰｰ]
[わかった消そうか]
佐竹が立ち上がって両手を広げる
ｻｸﾗの高ぶっていた気持ちはいきなり失せた
佐竹が広げた両手の間に強大な光の塊が出来てきている
明らかに危ない大きさだった
[ちょっと...何してんのよ!!まさかホントに]
[あぁ、消す]
平然とした返事
ｻﾞｯｸは刀を抜き、ｸｰﾛﾝは神闘布を握り締め駆け出そうとしていた
[そんなことしたらｰｰｰｰｰｰ]
先程までの勢いはもうなく、今はただ泣きそうな声を出すだけ
[世界を助けるやつがいねぇならどうせこの世界滅ぶし、なら戦争が悪化する前にこわしちゃおうか。よっ]
佐竹の両腕が段々と下のほうに降ろされる
光の惑星も堕ちる
[もうダメっ!!]
ｸｰﾛﾝの神闘布が長く延びる
しかしそれは佐竹に片手で止められる
[さぁどうする、少なくともここにいる奴らは消えるけど？]
[わかった!!やるから早くそれっっｰｰｰ!]
悲鳴ににた声を上げ、降参状態
佐竹はニヤリと笑いながら両手をピッタリと合わせた
すると光は跡形もなく消え失せた
[交渉成立]
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