「さて…」
街を出たのは良いものの何処に行こう。
悩んだあげくバスタリア―アイリンのいたメルニアゲルよりも発展した王都―に向かうことにした
「どうしよう、どうしたら…」
少し歩いた所で声がした
か弱く、今にも泣き出しそうな声だ
声のした方を向く
人が二人―\r
一人は倒れていて、もう一人は子供で変わった格好をしている
「どうしたんだ?」
「…!!」
此方を向き、警戒心をあらわにする。
「仲間が…倒れて…」
先ほどのか弱さは全く無い
「どれどれ。」
暗くてよく見えないが女の子だ。
「よいしょ。」
持ち上げると軽い。まるで羽のようだ。
「もうすぐバスタリアだ。僕が運んでいくよ」
「あ、ありがとうございます…」
よく見たらこっちも女の子だ。
「よし。行こう」
「……着いた。」
バスタリアには何度か来たことがあるが今日はさらに活気付いている
「宿屋は何処だっけ」
流石にこの状態でうろつくのはまずい。
―横目で隣の女の子を見る。
コクリ。
彼女はうなづいて走っていく。察し付いてくれたようだ。
「………」
ドンッ
「わっ!…っと危ない」つったっていると人にぶつかる。
「横に移動するか。」
ちょっと裏路地に入っただけで人気がなくなる
パタパタ…
「あ。宿屋、ありました。此方です」
彼女が帰ってきた。
「ありがとう」
宿屋へと急ぐ。まだ、名前も聞いていないや―\r
3話へと続く。