「ふ…ははははは…」
嬉しい。
土を掻き、穴を広げることに無上の喜びを感じる。
土を掻くたびに、 口から笑いが漏れる。
「はは…はははは…」
呻き声を上げる傍らの男―――\n
どんな夢を見ているのかな?
微笑を浮かべる男、良かった、楽しい夢を見ているようだ……。
私は作業に戻る。
ザクッ
ザクッ
土を掻く。
早く…掘らなければ…。
地面寝かした男が、小さな囁きを漏らす。
それは障害、幸福を侵す声、躊躇わず、スコップを振り下ろす。
ゴチャッ
骨の砕ける音――。
肉が裂け、濃厚な血の臭いが肺に満ちた。
手を休めて、男の頬に手をかける、良かった、もう声は聞こえない。
頬へ、目へ、唇へ、指を這わせる、熱い、溢れた血の温かさが…。
堪らない。
もう我慢出来ない
私は…その血をススル