かざぐるま 第?話

愛奈  2007-03-15投稿
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜学校
「お…はよーございまぁす…」
あたしは少しうるさい教室のなかに入って、先生に挨拶をした。
「こらっ!片桐!また今日も遅刻か!?」
教室に入って怒鳴ってきたのは、恐いと評判の‐中沢壱帝なかざわいってい‐だった。
「すいませんでしたっ!」
正直…あまり…いや、全く気持ちは入っていない。
「まぁ、今後気を付けなさい。」
今日の壱帝はなんとなく大人しかった。
「はぁい」
あたしはやる気のない返事をして席についた。
席につき、ふと外を見ると、向こう側の棟の屋上に小さい女の子が……。

ガタンッ

あたしはビックリしてイスから立ち上がってしまった。
「片桐。どうした」
先生が疑問に思い、問い掛けてきた。
「せ…せんせ…あそこに子供が…」
と言って屋上を指差した
「何!?」
先生も、すぐ屋上だとわかったらしく窓のほうへ駆け寄った。
皆もいっせいにあたしの指差した方向を向く。
…しかし、そこにはもう誰も居なかった。
「誰も…いないぞ?」
すこし安心したように先生が言った。
「え…?!ふぅ…」
あたしは安心してイスにへたれ込んでしまった。


「確かに見たのか?」
隣に座っている愁藜が話し掛けてきた。
「うん…確かに見たはず…」
とあたしは答えた。
「そっか…じつはさ…」
と微かに口ごもった
「何?」
あたしはせかすように聞いた。
「実は…俺も見たんだ」
あたしはビックリしすぎてことばが出なかった。
「ぇ…本当に?」
半信半疑で聞き返した。
「本当に。小さい女の子が…」
どういう子だったか。と聞いてみるとあたしの見た子と一致した。
「…っていうか…学校にあんな小さい子供って…居ると思うか?…変じゃねぇ?」
と愁藜が言った。
確かにそうだ。学校にもまだ行ってなさそうな小さな子が、何故あんなところに立っていたのだろう。
―――この日からだ。あたしと愁藜におかしなことが起き始めたのは…。

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