アリスがまたいつものように店に来ていた。
俺に今日は何時に店をあがるのか聞いてきた。
終わったらお茶しようと言う。
一瞬喜んだ俺だが一樹もいっしょに来いと言う。
がっくりだ。
夜中0時に仕事を終えて、一樹といっしょに待ち合わせの喫茶店へ向かった。
喫茶店に入るとクラブの女らしき人がたくさんいたが、ひときわ目立つ女が手をふっている。
どんな男がきたのかと俺達に視線が集まった。
まんざら悪い気がせず、優越感がこみ上げた。
席に着くと、いきなり今日いっしょにホストクラブに行こうと言う。
俺たちはその言葉を聞いて驚き、そして少し興奮してきた。
今まで聞いてはいたが見たことのない世界。
実は俺は一日だけホストクラブに勤めたことがある。
喫茶店でバイトしていた時に新聞で見た、ある広告に魅せられ面接に行ったのだ。
ホストクラブ日給1万上、簡単な接客という広告だ。
バイト仲間と二人で面接にいき今日から接客してくれというのでさっそく店で客を待っていた。
同じバイトの男はみんな普通の男ばかりだ。
店長は席に座って水割を作って話をしていればいいから、と言う。
しかし・・・来る客来る客が何故か男ばかり。
続く