華が咲きつづけるまで3

金木かりん  2007-03-16投稿
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めちゃ顔のタイプな男に出会った。
その男は訪問販売で、家にやってきた。普段は開けないが、間違って開けてしまったのだ。
熱心に自分の商品を売り込む彼。すごく好きな顔だった。はっきり言って話しなど聞いていなかった。顔しか見ていない。
その事を伝えると、彼は仕事の話しを止めた。彼は二十歳で、私は三十歳。
次、プライベートで遊ぶ約束をして彼は帰った。日を置かずに、彼の訪問。
私は一緒にいるだけで、ドキドキしどおしだ。
『超カッコイイ』と心の中で思っていた。
でも何度かの訪問で、ズレを感じた。話しが合わない…続かない…楽しくない…のだ。
それでも、スポーツ感覚でHをする事になった。
する前まで、心臓はバクバクだ。久々の緊張。
なのに、服を脱ぎ始めてから冷めてきた。終わる頃には興ざめ…
『なぁんだ。こんなもんか…』
そんな思いしか残らなかった。

また、顔の好きな男に出会った。サイトの出会いだ。彼は37歳、とてもそんな歳には見えない。
昔ホストをしていただけあって、綺麗で可愛いく、小綺麗な格好をしていた。
会った瞬間、ときめいた。ドキドキ…ドキドキ…しどおしだ。
彼の服装も、雰囲気も全て私の好きなタイプだった。すぐに「付き合おう」と口説かれた。でも、遊ばれるのでは?という迷い。
彼は熱心に口説き通す。信じてみようと、OK。
日を空けずに会った。Hもした。またしても、何かが違うと冷めた。
会話…Hの相性…
『違うんだよなぁ〜』

ひとつ解った事がある。顔だけじゃ、ダメなんだって事。
いくら顔が良くて、タイプで好きでも、顔と一緒にいるのではなく、人と一緒にいるのだから。
会話して、共感して、思いやる。それがなきゃいけない…
気付くのが遅い歳だった。

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