『いざ出陣である』
SPSの最高権力、【バーボ】が百万を越す軍隊に命令を下す
バーボがその町を滅ぼせといえばその町は滅び、百億円あつめろと言えばあっとゆうまに百億円が集まる
バーボが支配する腐りきった時代
そんな時代、オレはある戦争に駆り出された
『今日から支部長だってな青純!!』
『まぁそうだな』
明日は戦争だ
なのに支部長のオレはこんなに穏やか
それもコイツらのおかげだろう
『なぁクレ、戦争はいつ終わると思う？』
『は？あぁ...いつおわんだろなぁっ』
クレバート・キンスソン。あだ名はクレ
いつも頭にバンダナを巻いてるナイスガイ
まさに夏男
【第二次ﾀﾅｽ戦争】
この戦争はそう呼ばれた
今も戦争に行った顔見知りがたくさん死んでいるらしい
SPSも人手不足になったからついに比較的新人のオレにも通知が回ってきた
戦争は嫌だ
失うものは星より多く、得るものは全く無い
意味のない権力者のいざこざに巻き込まれて何十万の人間や動物が死ぬ
なによりオレには四才になる息子とキツい性格の.....ｱｲﾂがいる
守るべき存在だ
反対にクレはいまだ下っ端で雑用係
しかも独身だ
でも実力はオレと並ぶし頭もキレる
多分
詩を書いてたからだろな、クレは詩を書くのが生き甲斐の奴だから仕方ない
『今日は早めに帰ってウーロンにも会ってくる、戦争になったらあえないダロうし』
ウーロンはある隠れ里に住んでるSPS名誉隊員、オレやクレとかとおんなじだ
ウーロンにも内気な子供がいて今年で六歳らしい。ウーロンに似ていて神闘布を使うらしい
あとはローグにも会わないといけない
ローグも妙ちくりんなところに住んでいるから大変だ
髪の毛が赤いから街中ではよく目に付く
最近は山賊退治に出掛けているから特に捜すのが難しい
そんなことを考えながら家に着く
玄関はｱﾙﾏﾆｽｸｹﾞｰﾄで地球の自宅とつながってる、玄関を開けたらオレの息子....が飛び付く
いつもの光景
これが長く続けばいい
と願う
そんなこと
絶対叶わないと知っているのに
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