綺麗な涙【?『好き』という気持ち】

ピアニッシモ  2006-01-25投稿
閲覧数[363] 良い投票[0] 悪い投票[0]

『好き』なんて言葉、いままで言われたことがなかった。
でも、あの時初めて、そして大好きな人に言ってもらえて単純に嬉しかった。
ただ、ただ嬉しくて涙が次から次へと流れていく。
そんな私を見て彼は 『大丈夫?わ、悪気があって言ったんじゃない。ただ、好きで好きで・・・。』
必死になって泣いてる私に言った。
とにかく、自分の気持ちを伝えたい・・・。私が顔をあげて彼の目を見つめると不安気な色を浮かべた綺麗な瞳が目にはいった。
『わ、私は、け、んじの・・・。』
涙ばかりで言葉にならない。
すると、彼は静かに私を抱き締めて言った。『いい。ゆっくりでいい。急がなくていいよ。』

彼はあったかくて、やさしくて、抱き締められているとドキドキはしたけど不思議と安心できた。とても幸せだった。

やっと落ち着いて、また私は勇気を出して彼を見つめた。
そして、
『私も、大好き。』
それしか言えなかった。けれど、それだけで充分気持ちは伝わった。その証拠に彼は
『ありがとう。』 と言って微笑んで、私の目からはまた新たな涙が流れた。
『泣き虫。』
そう言って彼は私を強く抱き締めた。もう、はなさない、というように。
私は、
ずっとこのままでいたい・・・。
とただひたすら思って泣くことしかできなかった。

『好き』という言葉はとても素敵だと今になっても思う。
たった一言で自分のいろいろな気持ちを、大切な気持ちを、伝えることができる。
彼は、私にたくさんの気持ちをくれた。
『好き』という一言にのせて。
この気持ちをいままで大切にしてきた。そしてこれからもずっと、大切にしていきたい・・・。

この出来事の後、私達は付き合い始めた。
それからの話は次の章で・・・。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ピアニッシモ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ