じん面ケン滅亡、、

ホッチ  2007-03-18投稿
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そう言えば久しくゆっくり空を見上げてなかったな、、。

星があんなに沢山、、いくつあるのか。
地球にいる人口より多いのかな?
この場から延びた光、、何万年後の光が今照らされ目に見えていると考えたら、私たちなんてなんて些細ではかないんだろう、、。
外は季節外れに冷え、毛皮を身にまとっていても寒く感じる。

桜が咲いていたんだ、、そんなことにも無関心だった自分。
花見を満喫しながら横たわり、クチタ体で成り行きを思い返す、、。


人間が現れ、私たちは皆警戒し奴をにらみつけた。
そんな私たちをメスがなだめる、、彼は仲間だと。
彼は理解者だと、、。

半信半疑だったが特に危害を加える様子もないため、その場は落ち着く、、。

メスが経緯を語る。
彼は傷付いた彼女を介抱し他の人間と共に生活しないかと持ちかけ、仲間を探すよううったえたという。
そして今に至る。

ホントにそんなことが可能なのか?優しい笑顔の彼を見ていると変に納得してしまう自分がいた。


時はたち、、冬の寒さがすみれに切り替わるころ。
同好会メンバーは十匹になっていた。

共存の話もまとまり、そろそろ行動に移そうとした矢先、人間が笑顔で話しかけてきた、、、

明日取材が来るからよろしくとのこと。
まだおっぴろげに姿をさらすには早いと反論したが。暴力による返事が帰ってきた、、。

やはり騙されていた、、反撃を試みるが棒で叩かれては勝てない。

犬も歩けば棒にあたる、、

そんな生易しいものではないとアオアザをつくられながらニヤける、、。

仲間は諦めた奴から売られていき、反抗するものは殺されていった、、。

何が悲しくて二度も死なねばならぬのか。
天秤にかけた結果、、死ぬ道を選んだ。

まだ生きている親にこんな姿は見せられない。

私は無駄な抵抗を繰り返し、体が動かなくなるまで叩かれた。
あげく外へ投げ出される、、。


あと一時間もしないうちに私はまた死ぬだろう、、。

これでやっと成仏できるかな?風か吹き花びらが舞う。
月明かりのもと自然にありがとうと伝える、とても心地好い、、。

私のそばにはあの石が転がっていた。

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