早く。早く私の心から、消えて! そんな事を、毎日由利は考えていた。 そう・・由利は1年前に付き合っていた、和の事が忘れられない。由利にとって、和との出会いは、人生を変えてしまう出会いだったのだ。
由利が彩とクラブに行く。『あれっ? 久しぶり〜』由利に話かけてきた男が居た。(誰だろ?彩の友達かな?)彩も由利を見て不思議そうにしている。 男はビールを差出し、『飲みなよ!』 え?誰?
その背後から、もう一人の男。 彩と顔を見合わ、『もしかしてナンパ?』 調子のいい、男ふたりは、知り合いでもなんでもなかった。 『行こいこ!キモい!』と言って、由利は、彩の手をひいた。 ・・・彩は手を振り払った。どうやら、背後に居た男が気に入ったようだ・・・。