【ピンクねえよ】
僕は赤と白のノートを見つけた。勉強がしたいと言ってたのでなるべく大きめのものを選んだ。
家に帰ると父の靴があった。もう10時になっていた。「お帰り〜母さんは何号室になった?個室か??」
「2階の215号室だよ。個室個室」
部屋に行ってさっき買ったノートを見た。
【いつ渡そう】
そう考えながら目を瞑っていると寝てしまった。
「旬旬旬旬旬旬旬!」
ばっと起き上がった。ドアの前に父が立っていた。
「オトンうっさい!今日休む。オカンが心配やけん病気行ってくる」
本当はオカンを心配なんかしてなかった。僕は早くノートが渡したかった。