それからあたしも帰った。「あたし、ふられたんだ」とか「もう大好きな背中見ることもないんだ」
とか一人で考えながら。
一人、
思い出したら涙がでる
「ああ、もう、大好きだったのになあ、、、」
優しくて
声にちょっとクセあって
笑顔がキラキラしてて
前髪さわるクセあって
プライド高そうだけど好きで
いつもきゅんてしてた広い背中で
好きだったんだ
それから
春休みは遊びまくった。
せつないけどあたしは引きずるキャラじゃないし、
できるだけ明るく行きたくて。
友達にも言わなかった。
て、言うかまずあいつが好きってことも秘密にしてたから。
四月。
高校に入学した
あいつのいない学校で、
皮肉にも出席番号順の席であいつの背中みてたときと同じ位置の席になって
もう斜め前、見てもあいつと違う男子がいるけど
でも
部活も入ってそれなりに楽しかった。
そんなときだった
ケータイが鳴った。