現在、東大に在学中の中野さんに面白い話が無いか訪ねてみた。
「ん〜……面白いかどうかは微妙だけど、変わった体験ならしたことあるよ」
中野さんは小学生の頃の体験を話してくれた。
「私ね、小2くらいから学習塾に通ってたんだけど………」
とてもレベルの高い所だったそうだ。
算数なら分数、社会や理科も習う。
多分、当時の5〜6年生の内容だろう。
「でもね…やっぱりそんな内容についていける訳無かったんだけど………」
周りの子供達は淡々とこなしている。
中野さんは焦った。
いくら真剣に聞いても予習復習をしても理解出来ないことは増える。
「それは仕方ないんじゃあ無いの?だって3〜4年後の勉強なんだから………」
「今ならそう思うわ。でもその時は自分の努力が足りないんだって思ってたの…」
実際、周りの子供達が同じ机で勉強して理解しているのだから。
当時小2の中野さんがそう思うのは当然のことだった―…