『ユウ着いたよ!』 夜中にユウを迎えに行くのが日課。 そして朝、誰も起きる前に送っていく。ユウの親から会うなと言われている…理由は僕が女の体をしているから…』ユウずっと一緒にいような』『うん』そんな僕とユウ今では、もう…お互い違う人を愛している。この時は夢にも想わなかった。『がんばれよ…ごめんな』僕が21の誕生日を迎えた月に僕とユウの交際は始まった。ケンカもしたけど幸せだった…
僕の体が女であるために僕は彼女と普通のデートができない…手を繋いで歩くという行為が僕とユウにはできなかった。
近日、日本でも認められつつある同性愛者。けど現実はそうでもない…身内になると理解者もそうでなくなる… 好きな人を好きだと言わせてくれない。僕はただ好きな人を愛していたかった。
ユウと出会う一年前
僕は自殺未遂をした…自分の体と心の性別があわない事との苦しみから逃れたい一心で。僕は死を選んだ…
その頃の彼女は僕に『子供が欲しい』そう言った… 返す言葉がない…彼女は更に続ける。『ごめんね』僕だって愛する人との子供が欲しい…けどどうしようもない。別れを意味する言葉『子供が欲しい』…けど僕は聞き入れなかった。そう簡単に諦めることはできなかった。何週間か