森の中奥深くに入っていった所に小さな小屋がひとつ。
小屋の中には、おじいさんが1人すんでいる。
時計なんてない。
時間なんて太陽が教えてくれる。
おじいさんの時はゆっくりと流れている。
私は毎日おじいさんの所に遊びに行っていつもお喋りをした。
でも限られた時間だけ…
いつの日かおじいさんに聞いてみた
おじいさんはいつも1人で寂しくないの?
おじいさんは笑いながら答えた
1人じゃないさ。
森の木も動物も…もちろん、おまえもみんな友達だから寂しいなんてないさ。
おじいさんと私。
ひが沈んでからおじいさんが眠るまでお話しをする。
おじいさんとのお話しは心温まって幸せな気持ちになる。
私はこんな時間が大好きだ。
ある日、おじいさんはいつもより早く寝ていた。
冷たくなって寝ていた。
私は、何も出来なくただ見ているだけだった。
誰にも最後を見届けられずに、おじいさんは静かに息をひきとった。
小さな小屋の中で、ただ1人。
私はおじいさんに説いてみた
おじいさんの願い事って何なの?!
おじいさんは答えた
おまえみたいにきれいなお星さまになりたいね。
私は神さまにお願いをした。
おじいさんと私。
いつも一緒。
今日も楽しくお喋り。