おじいさんと私

けぃ  2007-03-19投稿
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森の中奥深くに入っていった所に小さな小屋がひとつ。
小屋の中には、おじいさんが1人すんでいる。
時計なんてない。
時間なんて太陽が教えてくれる。
おじいさんの時はゆっくりと流れている。
私は毎日おじいさんの所に遊びに行っていつもお喋りをした。
でも限られた時間だけ…

いつの日かおじいさんに聞いてみた



おじいさんはいつも1人で寂しくないの?


おじいさんは笑いながら答えた



1人じゃないさ。
森の木も動物も…もちろん、おまえもみんな友達だから寂しいなんてないさ。





おじいさんと私。
ひが沈んでからおじいさんが眠るまでお話しをする。
おじいさんとのお話しは心温まって幸せな気持ちになる。
私はこんな時間が大好きだ。





ある日、おじいさんはいつもより早く寝ていた。





冷たくなって寝ていた。





私は、何も出来なくただ見ているだけだった。





誰にも最後を見届けられずに、おじいさんは静かに息をひきとった。
小さな小屋の中で、ただ1人。



私はおじいさんに説いてみた



おじいさんの願い事って何なの?!



おじいさんは答えた


おまえみたいにきれいなお星さまになりたいね。




私は神さまにお願いをした。






おじいさんと私。

いつも一緒。
今日も楽しくお喋り。



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