人は異なる存在を忌み嫌い、その存在を否定する━━━
自分達よりも下等な者を平気で罵り、嘲笑い、平気で遠ざける
しかし、それはこのセカイのルール
誰も……何人もこのルールからは逃げられない
人である限り
……笑い声が聞こえる
『何故笑う?』
僕を囲む、白い眼
『やめろ、やめてくれ、そんな眼で僕を見るな!』
だが、声は届かない
あれ?
何故僕は地を這っているんだ?
『ぅぐっ!』
背中に刺さる、衝撃
『ぐぁっ!?ぁあ!』
それに続けて、背中、脚、頭に刺さる無数の衝撃
息が……出来ない
意識が……飛んでいく…
ん…?
僕は首を天井に向ける
ニヤニヤと…僕を嘲笑う多数の顔
その中に…長細い円筒状の棒を持った者……
近づいてくる…
やめろ、死ぬ、死んでしまう!
死………