廊下に出て213号室に行った。もうお医者さん達は居ないようだ。
「あのぉ〜」
彼女が振り向いた。少しもしんどそうな顔をしていない。僕はビックリした。
「さっきの何やったん?」
「間違えてナースコール押しちゃって(笑)そんな事よりノートは?」
ノートを渡した。
「何で2冊もあるの〜しかも赤白!!何かのギャグ〜?」
彼女は大笑いした。
「ピンクが無かったんだよ」 「・・・・2冊もいらないの。だから一冊は交換ノートにしない?私外に出れないから写真とか撮って貼ったりしてさっ。」
彼女の顔はすごく赤くなった。その時だった・・・
僕が初めて彼女の事が愛しいと思ったのは。
「うん。けど・・・」