私は友達と恋人なんて下らないと思ってきた。
「好きだよ」
と言えば相手は凄い喜ぶ。楽勝に出来てしまう。顔立ちと愛想よく振る舞うおかげか好かれていた。人気者だったし私の友達じゃない人なんて居なかった。私にとっては義理の人達なのに。勝手に喜んでバカだ。
そんな時転校生が入ってきた。私はいつものように愛想よく話し掛けた。
「ねぇ私の友達にならない?」
「やだ」
きっぱりと断られた。ムカついた。だからそれから何度もアッタクした。しかしいつまでたってもやだの一言だった。他の人は友達になれるのに…
「ねぇ何で?私と友達になりなさいよ!!」
「あんた誰でも簡単に友達になれるとでも思ってるの?誰にも悪口言われてないとでも思ってんの?」
凄くイラついた。そう思ってるけど…実際そうじゃん。友達なんてちょろい。私は人気者。
「あはは、図星?バカじゃん。…誰だって悪口は言われるんだよ。私だって。特にあんたの場合は義理として友達を扱ってるからネッ。」
そう言って私にとっては義理の親友を指した。
「ねぇあいつ生意気じゃねぇ?勝手にいい気になって。キモイつーの。私は人気者よーってオーラ出してるし。」
そこでは私の悪口が言いたい放題言われてた。
だから友達なんか下らないんだよ…だから本当の友達なんか作らない。悔しさで涙が出てきた。
「あんたの気持ちが入れ替わった時本当の友達になろうよっ。」
そう言い残し去っていた。
誰が本当の友達なんか作るもんか。お前だってしょせん私を捨てるんだから…。その次の日から一人で行動するようにした。一人のが楽だ。そう思ったからだ。でも一人は寂しい。
「少しは反省したんだね、大丈夫だって。誰でも悪口言われるんだから。言ったでしょう?…でもあんたが変われば悪口の数も変わるよ。ほら、友達になろうよ!」
私は何故か心を許した。本当の友達が欲しい。心から信頼されて人気者になりたい。そのためには自分が変わらなくちゃ意味ないんだね。
差し出された手をつかみ一緒に走り出した。
他人を責めるよりまずは自分から変わろう!!