嫌な予感がしてたのに...
あの決断がまさかこんなにも変わるなんて
一年【春】
[おはようｰｰ!隣なんや〜仲良くせぇへん？]
[は？]
私はそれほど新しくもない机に突っ伏していた
そこに少し甲高い声
鳴き声かとも思った
[あっ、ウチの名前【今田 真紀】。そっちはなんてゆうん？]
[ｰｰｰ。米澤 彩]
[かわいい名前やん!じゃあ今度からアヤって呼ぶから。ウチはマキって呼んでいいよ〜]
勝手に了承させられる
誰もあんたのことをマキと呼ぶことを了承したわけじゃない
【マキ】の外見はクラスにひとりはいそうなポッチャリ系
そして肌の色が黒い
あと髪はボサボサの金髪
[あぁ、うん。よろしく--]
適当に切り返してまた夢の世界に旅立つ私
こうゆう図々しいやつにはかかわらないほうがいい
しかし
マキは夢の世界を優雅に飛び回る私を無理やりクラス独特の騒がしさの中に引きずり戻した
目がクラクラする...
[ウチさぁ、ソフト部入ろうと思ってんねん。だからアヤも一緒に入ってよ]
[え〜...イヤ。]
ソフト部とゆうのはソフトボールの略
まぁ野球のボールがでかくなった感じ
もちろん私は断固拒否
第一、ルールが分からない
入るなら無難な帰宅部か優雅なテニス部
[いいやんかぁ、おもろそうやしさぁ。]
それから強引にクラブ見学を余儀なくされた
クラブはそこそこ広いグラウンドの端っこで行われている
今日はクラブ見学なのでどのクラブも気合いが入ってるらしい
二階まで雄叫びのようなものが聞こえた
二階の階段をマキと一緒に降りる
正直イヤだ
なんで入りたくないクラブの見学行かなあんの
私は帰宅部入って暇人生を送りたいのに
まぁ見学やから入部じゃなかったら...
そんな発泡スチロールよりも軽い気持ちでマキの誘いを受けた私
そしてグラウンドに
辺りを見て座るとこをなぜか必死に探す
ヤバい、これは今までの経験からして
左から痛い視線を感じまくる
それも複数の...
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