背中(6)

かほ  2007-03-21投稿
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ある朝・・・
あたしは普通に起きて。
その日は部活が午前中で早めに電車に乗った。

電車は満員。
あたしは意気込んで中に入った。

「はあ、、、」

乗ってすぐケータイをサイレントマナーモードにした。ケータイを見たら思い出す。

あの日の間違え電話。

「違うっての、、、」
あたしは気持ちを振り切った。

その時だった。

グイッーーーー

あたしは腕を引っ張られて振り向いた。

「いきなり
ごめん。ちょっと話せる?」

そこには

あいつ。
涙が出そうになったのを必死でこらえた。
時計を見る

まだ時間には余裕があった。

「じゃあ、駅ついたら。」あたしは答えた。

どきどきが止まらないまま駅に着く。「、、、何?」「ごめん」

「何が?」
「この前の電話、俺。」

ーーーえ?

「なんで」
「ごめん。友達に番号聞いて」
「なんで、なんか用、あったから?」
「あの日好きって言われて断ったのに」
「ーーー何?」
「お前の顔も声も消えなくて、、、」

我慢できなかった。
涙がながれた。
「ずるいよ」
「ずるいな、ごめん。でも好きって言っていい?」

その時はあいつの声しか聞こえなかった。



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