ある朝・・・
あたしは普通に起きて。
その日は部活が午前中で早めに電車に乗った。
電車は満員。
あたしは意気込んで中に入った。
「はあ、、、」
乗ってすぐケータイをサイレントマナーモードにした。ケータイを見たら思い出す。
あの日の間違え電話。
「違うっての、、、」
あたしは気持ちを振り切った。
その時だった。
グイッーーーー
あたしは腕を引っ張られて振り向いた。
「いきなり
ごめん。ちょっと話せる?」
そこには
あいつ。
涙が出そうになったのを必死でこらえた。
時計を見る
まだ時間には余裕があった。
「じゃあ、駅ついたら。」あたしは答えた。
どきどきが止まらないまま駅に着く。「、、、何?」「ごめん」
「何が?」
「この前の電話、俺。」
ーーーえ?
「なんで」
「ごめん。友達に番号聞いて」
「なんで、なんか用、あったから?」
「あの日好きって言われて断ったのに」
「ーーー何?」
「お前の顔も声も消えなくて、、、」
我慢できなかった。
涙がながれた。
「ずるいよ」
「ずるいな、ごめん。でも好きって言っていい?」
その時はあいつの声しか聞こえなかった。