今んとこ学年1位だ。いよいよ次は…
応援合戦。あたしたちのブロックは最後
にやる。練習はとてもきつかったょ。
でもそのかわりに、あたしたちは、
大切なきもちを先輩たちから
教えてもらったんだ……………。
練習が始まったばかりのころ。
あたしたち1年生は去年までとはちがう
練習に戸惑っていたんだ。
小学校の時は何もかも先生達がやってくれた。ひとつ間違えると、そのつど
注意したり、教えてくれたりした。
けど中学校はちがう。
計画も自分達で作る。進行も3年生がやる。間違いは自分で気づき、なおさなきゃいけなかった。
いちばんわからなかったのは服装!
あたしたちの中学校では、体育会の練習
の時、始めに服装点検がある。
そこで違反が見つかれば、違反1つで
マイナス1点となる。それは当日の結果
からそのぶんひかれることになる。
それ以外にも、各ブロックの
応援練習の時間や、団旗の作成時間にも
厳しい点検がしかれていた。
あたしたちは最初、
そのことへの理解が甘かった。
始まりの時間に遅れる。靴下が違反。
女子は髪を結ばない。男子は腰パン。
たくさんの点がひかれていった。
そのほかにも、
応援練習の形を覚えるのが遅かったり、
応援歌は大きな声を出せない。
たくさん迷惑になることをした。
それは、まだあたしたちに本気に取り組む意識がなかったことと、
みんなどこかで誰かがやってくれるとか、適当でいいとか、きちんとやることに
対する抵抗感があったからだと思う。
でもある日、
そんな考えを打ち消す時が来た。