ねぇヒロ？
最後の朝私は上手く笑えていましたか？
私は上手にあなたの目を見れなかった…
その真っすぐな瞳に見つめられると壊れてしまいそうで…
ねぇヒロ？
私達が結ばれたのもこんな風に雨上がりの朝だったよね…
何もかもがキラキラ輝いて見えたんだ…
だから今でもキラキラしたものを見ると私はヒロを思い出す…
哀しいほどに…
ねぇヒロ？
最後の朝私は震えていたかな？
それともあなたが震えていたのかな？
あなたと離れると思うと眩暈がして景色が歪んだ…
こんな時にまで私は意地を張るから素直になれないまま…
あの時あなたしか見えないとヒロしか嫌だと小さな声にでも出せていればこんなもどかしい思いはしなかったかな？
上手に愛する事も出来ないで私は愛されたくて仕方なかった…
ねぇヒロ？
こんな朝はやっぱりあなたを思い出す…
何をしていても…誰と居ても…
ヒロと同じ香水の香りに振り返ってあなたを感じてしまう…
こんな所に居るはずないのにどこかあなたに似た面影を目で追い掛けてしまう…
どこにいたって何をしてたってあなたを探してしまう…
ねぇヒロ？
今日は誰と過ごし…
何を食べて何処へ行き何を思いましたか？
空を見上げて誰を思いましたか？
もう会う事ないのにもう声を聞く事も許されないのに私の心はいつもあなたにむかって問いかけてる
独り言みたいに…
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