嫌がおうにも共に生活せざるを得ない足裏の奴、、名前をつけてやった。
『ナッツ』
足の豆、豆といったらピーナッツ。
つまりナッツ♪♪
せっかく可愛い名前をつけたのにはなす言葉はトケトゲしい。
「こんな蒸れる靴下はいて、微妙に臭いで!
これで水虫にでもなられたらかなわんわ!!」
腹の虫はとっくに限界を越えている、、
さすがに奴は喋るので切り取るにはいささかためらいが生じる。
口喧嘩しながらの登校、友達がくるまでこの戦いは続く、、。
高校にもなれば異性に興味がわくのは自然のセツリでして、私にも恋こがれている人がいるわけで。
同じクラスのサッカー部、競争率は激しいが負けてはいられない。
今日も化粧を頑張りきわだたせる。
『無駄なことを、、』
ナッツから一言、、ジャンプして奴を踏みつけてやった!!
気合いをいれてもやはりシャイな自分がいるわけで、、彼を目の前にすると緊張してしまう。
何気無いトークが出てこない、接点も特になし。
遠い存在だ、、。
学校にも馴染み、席替えなるビックイベントが開催される。
淡い期待を描く、、。
彼の隣になれますように、、
いないと思うが神に祈る。
『お前の運では無理やて、、』
うちに帰ってからナッツを叱る言葉を考える。
ホントに切り取ってしまおうか、、
抽選の結果、、。彼は私の左斜め前に決まった。
微妙な位置、、運のなさを嘆く。
ナッツは含み笑いをかましている。
マジ殺してぇ〜、、。