電車のホーム
人々が歩き話すざわめき
「ハァ疲れた」
乾 拓春(いぬいたくはる)
しがないサラリーマン
普通に生まれ
普通に生活し
普通にモテない
普通に愛された男である
「今日も普通に怒られた・・・俺だって頑張ってんだよ〜!!」
ブツブツ文句を言いながらホームのベンチで眠りにつく
終電が発車し、人の姿が無くなる
「・・・あっ?寝過ごした」
何時もの事のようだった
しかし何時もとちがうことがあった、ホームの電気がついたままだ、駅員も見回りにこない。
「・・・?」
不思議に思っていると不意に終電が発車したはずのホームにアナウンスが流れる