SKY・BLUE

刹那  2006-01-27投稿
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チリンと涼やかな音が店内に響いた。

店内には低い音の落ち着いたカントリーミュージックが流れ、香ばしいコーヒーの香りが満ちていた。


カノンのおばさんは奢るわ、といって俺に何にするか尋ねてきた。
「じゃあ、コーヒーを…」「コーヒーでいいの?」
「……………じゃあマンゴーパフェを。」

そうです。
俺は甘党です。
カノンにもよくからかわれたよ。


「マンゴーパフェ?いいわ。」

そう言って、おばさんは、やってきたウエイトレスに注文を伝えた。

「拓海は今までずっとカノンをまっててくれたのね…」


なにを改まった…

「でも、もう一年もたったわ、あの子がいなくなって…もう、待ってくれなくてもいいのよ、あの子ももう生きているのかわからないいし…」

このおばんは何を言ってるんだ。

「俺はカノンが生きてると思いますよ。」

俺は力強く言った。


マンゴーパフェが来た。


俺細長いスプーンを掴み解凍途中の固いマンゴーをほおばった。

おばさんがさらになにか言ったが俺はきいていなかった。

俺の目は窓に釘付けになった…



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