私はお母さんが嫌い。
毎日毎日怒ってばっかだし「勉強しなさい!」
ガミガミ言ってくる。
「ウザイんだけど!」
私は言う。
「いい加減にしなさい!!」
お母さんは言う。
毎日毎日これの繰り返し。もうウンザリ。
そんなある日、お母さんが病気で入院した。
ウザイウザイと思っていたお母さんでもいないと淋しいと思った。
お母さんが入院している間にある夢を見た。
【人類が滅亡する1日前】の夢。
私はお母さんに抱きついて「おかぁさーん、おかぁさーん…」と泣き叫んでいた。
朝、起きて鏡を見ると、寝ている間に泣いてしまったのか、頬には涙の跡があった。
『やっぱり私にはお母さんがいないとダメなんだ』
心の中でそう思った。
ー1ヶ月後ー
お母さんが退院すると、またいつもの様に言い合いが始まった。
「ムカつく!ウザイんだけど!!」
「いい加減にしなさいって何度言ったら分かるの!!」
でも『こういう言い合いができるのはお母さんだけだなぁ』私はそう感じた。
―1年後―\r
お母さんは、交通事故で亡くなった。
私は涙がかれる程泣いた。泣いてもお母さんは帰ってこない。分かってるけどいっぱい泣いた。
やっぱりいなくなると淋しくて悲しくて思い出すと涙がでてきて仕方がない。
だってお母さんは、私を産んでくれた、たった一人の母親だから。